製品情報PRODUCT

カナヱ水性FRPトップ

カナヱ水性FRPトップは、FRP防水のトップコートを
塗り替える際に使用する一液型水性トップコートです。
施工する際は、旧FRP防水層及び旧トップコート層の表面の汚れを高圧洗浄で除去し、しっかり乾燥させれ
ば直接塗布する事が可能です。塗布面の研磨作業やアセトン拭きをする必要はありません。
また、成分としてポリエステルとアクリルをハイブリッドさせた特殊樹脂を配合しており、通常のアクリル樹
脂系トップコートと比較して、ポリエステル系の基材に対する密着性に優れています。

用途

屋上、ベランダ、庇などのFRP防水のトップコート塗り替え

特徴

一液型水性トップコートですので、環境に配慮した臭気の少ない製品です。
旧FRP防水層表面の汚れを除去することで、研磨作業やアセトン拭きなしで塗布できます。
(※下地の状態によっては、研磨作業やアセトン拭きが必要となる場合もございます)

一般性状

項目
カナヱ水性FRPトップ骨材入り
カナヱ水性FRPトップ骨材抜き
外観
各色粘稠液
各色粘稠液
粘度(mPa・s)at23℃
7,000 ? 17,000
3,000 ? 8,000
不揮発分(%)
61 ± 2
54 ± 2
密度(g/ml)at20℃
1.28 ± 0.05
1.20 ± 0.05
グレー・グリーン
グレー・グリーン

密着性試験(JIS K 5600-5-6 準拠 分類0?5(0が最も優れる))

項目
カナヱ水性FRPトップ骨材入り
カナヱ水性FRPトップ骨材抜き
汎用水性トップコート
2mm
〇
[分類0]
〇
[分類0]
×
[分類5]
1mm
〇
[分類0]
〇
[分類0]
×
[分類5]
  • 試験体の作製方法
工程1.
汎用ポリエステル系トップコートを塗布した後、23℃×3日養生
工程2.
表面研磨及びアセトン拭きを行わず、カナヱ水性FRPトップ及び汎用水性トップコートを200μm厚で塗布した後、23℃×3日養生
  • ここに記載しました試験結果及び測定値は参考値であり、製品の性能を保証するものではありません。
  • 実際のご使用にあたりましては、カタログやSDS(安全データシート)をご参照のうえお使い下さい。

施工方法

1.下地処理

チョーキング、油脂、埃を高圧洗浄などで充分に取り除く。水濡れ部は充分に乾燥させる

※下地のチョーキングが著しい場合は、除去作業を充分行ってください

下地の状態について

  • 退色

経年による退色のみの場合は、高圧洗浄機などを用いて塗装面の汚れをしっかり取り除いた後、手順に従い施工してください。

  • はがれ

旧塗膜に剥離が見られる場合は、旧塗膜を除去して下地のFRP防水層の状態を確認してください。
防水層にクラックが見られる場合は、施工後の剥離の原因となりますので使用しないでください。
防水層にクラックがない場合は、旧塗膜の脆弱な部分をしっかり除去し、高圧洗浄機などを用いて塗装面の汚れをしっかり取り除いた後、手順に従い施工してください。

  • クラック

FRP防水層のクラックによる旧塗膜の割れや剥離がある場合は、施工後の剥離の原因となりますので使用しないでください。

2.トップコート塗布
(1回目)

ハンドミキサーなどを使用して充分に撹拌混合する。カナヱ水性FRPトップ原液を、刷毛またはローラーで塗布

塗布量:
0.2kg/㎡
養生:
2時間以上(20℃)
塗布量:
0.5kg/㎡
養生:
3時間以上(20℃)

3.トップコート塗布
(2回目)

もう一度カナヱ水性FRPトップ原液を、刷毛またはローラーで塗布

塗布量:
0.2kg/㎡
養生:
24時間以上(20℃)
塗布量:
0.5kg/㎡
養生:
24時間以上(20℃)

施工図

施工上の注意

  • 気温5℃以下、湿度85%以上の環境下での施工は避けてください。
  • 降雨時・降雪時および施行後6時間以内に降雨・降雪の恐れがある場合の施工は避けてください。
  • 施工時は使用前に撹拌機等で十分に撹拌を行い、必ず原液を標準塗布量でご使用ください。
  • 下地処理は、塗料の接着力を決定する重要な工程です。特にチョーキング、油脂、埃などは高圧洗浄でしっかり除去してください。
    これらの上に塗布すると本来の接着力が発揮されず、剥離や膨れが生じる原因となります。
  • 降雨や洗浄により下地が湿っている場合は、充分に乾燥させてから施工してください。
  • 気温の低い時や湿度の高い時は乾燥時間が長くなりますので、乾燥状態を確認してから次の工程に進んでください。

製品概要※1

  • 骨材入りグレー
荷姿
18kg石油缶
3kgポリ容器
日本塗料工業会塗料用標準色
(2019年K版)
K65-50B、近似色
色見本※2
1缶あたりの使用面積
18kg=18㎡
3kg=3㎡
  • 骨材入りグリーン
荷姿
18kg石油缶
日本塗料工業会塗料用標準色
(2019年K版)
K39-40L、近似色
色見本※2
1缶あたりの使用面積
18kg=18㎡
  • 骨材抜きグレー
荷姿
15kg石油缶
3kgポリ容器
日本塗料工業会塗料用標準色
(2019年K版)
K65-50B、近似色
色見本※2
1缶あたりの使用面積
15kg=37.5㎡
3kg=7.5㎡
  • 骨材抜きグリーン
荷姿
15kg石油缶
日本塗料工業会塗料用標準色
(2019年K版)
K39-40L、近似色
色見本※2
1缶あたりの使用面積
15kg=37.5㎡
  1. 製品改良のため、仕様・外観などを予告なしに変更することがあります
  2. 表示上での発色となります。日本塗料工業会の色見本帳・日塗工番号(色票番号)にてご確認ください

取扱い上の注意

  • 本来の用途以外には使用しないでください。
  • 冷暗所に保管し、開封後は直ちに使用してください。
  • ご使用の際は、当カタログや製品本体に記載の注意事項およびSDS(安全データシート)をよくお読みください。
  • ご使用の際は、皮膚・粘膜・目などに入らぬように適切な保護具を着用してください。
    万一皮膚に付着した場合は多量の石?水で洗い落とし、痛みや外観に変化がある場合は直ちに医師の診察を受けてください。
  • 施工中および乾燥中ともに換気を十分に行い、ミストや蒸気を吸い込まない様にしてください。
  • 万一、火災が発生した際は、粉末消火器または炭酸ガスを使用し、水は使用しないでください。
  • 内容物や容器を廃棄する際は、国および地方自治体の規則に従い産業廃棄物として廃棄してください。

カナヱ水性FRPトップPDFダウンロード

カナヱ水性FRPトップ カタログ
カナヱ水性FRPトップ (骨材入り)施工仕様書
カナヱ水性FRPトップ (骨材抜き)施工仕様書